金融機関に支払う手数料の一部がIFAの報酬に
顧客からIFAに直接支払う費用はゼロ
独立系ファイナンシャルアドバイザーであるIFAに資産運用について相談する場合、手数料体系はどのようになっているのでしょうか。IFAに相談して資産運用を行った場合、顧客側から金融商品取引業者である証券会社に対して支払った手数料の一部が、IFAの業務委託報酬として受取ることとなります。
そのため、顧客がIFAに対して手数料などの費用を直接支払う必要は一切ありません。また、アドバイスの費用ももちろん無料なので、資産運用について困ったことがあれば、いつでも気軽に相談できます。顧客がIFAに相談することにより、資産運用のプロフェッショナルの立場から適切なアドバイスが無料で受けられるのは大きなメリットです。銀行や証券会社で取り扱われる投資信託などのさまざまな金融商品の中から、相談者の希望とニーズに見合うものを提案し、投資のみにとどまらず、ライフプランに関する相談も気軽にできるのが魅力です。
「長期的なラインプランと資産運用のかかりつけ医」として、IFAとの繋がりを大切にしていきたいものです。
IFAの報酬について
顧客側からIFAに対して直接的に相談料や手数料を支払う必要はありませんが、IFAとの契約を締結する際に、提携先の証券会社にIFAの手数料を支払うのが一般的です。
証券会社に支払う手数料体系は、おもに信託報酬・購入手数料・相談料の3つの項目で成り立っています。信託報酬は保有資産の0.1~0.3%程度で、実質年率となります。購入手数料は金融商品の購入金額に対して0%~3%程度、相談料は無料で対応できるケースが多いので、この部分はあまり気にしなくても良さそうです。銀行や証券会社で金融商品を購入する際には、信託報酬などの手数料体系について入念に確認しましょう。
金融商品の種類によっては、投資リスクが高くて価格変動が激しいものもあります。変動が激しい金融商品を選んでしまうと、報酬額が高めに設定されるケースが多いので要注意です。