IFAとFPの業務と役割の違いを理解しておこう
IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザー
IFAとは英語で「Independent Financial Advisor」の頭文字で、独立系投資アドバイザーおよび資産運用アドバイザーのことを指します。
IFAはおもに証券会社や銀行に所属しており、これらの金融機関で取り扱われているさまざまな金融商品について、資産運用のアドバイザーとしての役割を担っています。ただし、金融機関の一社員として日常の業務に携わるのではなく、中立的な視点に立ち、独立した金融アドバイザーとして提携する形となります。そのため、IFAが特定の1つの金融機関に所属するのではなく、複数の金融機関にてアドバイザーとしての役割を担うこともあります。
銀行金利が下がり、貯蓄だけでは資産を形成することが難しくなった今では、貯金よりも投資で資産運用する人が増加傾向にあります。2022年度より高校の家庭科の授業で資産形成をテーマとした内容が盛り込まれるようになり、必修化されることとなりました。
このような背景もあり、今後は日本国内の金融機関において、IFAの資格を有する優秀な人材のニーズが高まりつつあります。
IFAとFPとの違いは?
IFAとFPは比較対象となることも多く、よく似ているようで実は大きな違いがあります。
FP(Financial Planner)とは、ファイナンシャルプランナー技能士の国家資格を有する人のことを指し、試験区分はもっとも難易度の低い3級から高難度の1級まで、3段階に区分されています。おもに一般家庭のライフプラン設計、保険・貯金・子どもの教育費・住宅の購入など、家計に関する悩み事についてヒアリングを行い、中立的な立場から適切なアドバイスを行うのがFPのメイン業務です。
一方、IFAはFPと同様にライフプランに関する相談にも対応できますが、資産運用を主軸としており、相談者の資産を確実に守り、無理なく資産を増やせるようプロフェッショナルの立場から、的確なアドバイスを行います。単なるアドバイザーではなく、証券会社や銀行で取り扱われるさまざまな金融商品について案内することはもちろん、販売の仲介をすることも可能です。
FPは、あくまでも中立的な立場からの助言がメインであるため、金融商品について販売する行為や仲介はできません。
IFAは女性にも人気
もちろん、IFA(Independent Financial Advisor)には性別に関係なく、女性もなれます。実際、多くの国で、女性のIFAがクライアントとのリレーションシップを構築し、成功を収めています。女性は特有のコミュニケーションスキルや感受性を持っており、これが金融アドバイスの領域での相互理解や信頼の構築に役立つことがあります。
IFAになるためには、関連する資格取得や専門知識の習得、実務経験などが必要ですが、これらの要件は性別に関係なく同じです。興味があれば、関連するコースや資格に挑戦してみると良いでしょう。